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WebライターがWebメディアで戦う覚悟の意味を改めて考えてみる

大橋博之
ブロガーとして有名なヨッピーさんへのインタビュー記事にライターとしてちょっと考えさせられる言葉があった。自分の価値を知っておくのも大切なことだ。

やっぱり、第一線で活躍しているライターは違う!

ブロガーとして有名なヨッピーさんへのインタビュー記事「人気ライターのヨッピーさんにオウンドメディアやPR記事について聞きました「大事なのは目先のお金より面白さ」」のなかでヨッピーさんが語っていた言葉にこんなフレーズがある。

「「2,000円で発注来たから2,000円分の仕事だけしとこう」ってやってればそりゃギャラは上がらなくて当然じゃないかなあ」
「2,000円の報酬で10万円分の仕事をしていれば、そのうち10万円になるのかなぁ、って」
「10万円の仕事をしたいと思ったら、最初は1万円のギャラで10万円の仕事をしなくちゃいけないわけで、そうなると儲かる儲からないの視点だと、どう考えてもコスパが悪いんですよね」

出典:http://business.hatenastaff.com/entry/2015/09/15/122628

正直、眼から鱗だった。
ヨッピーさんの言いたいことと違うかもしれないが、僕的に解釈してみる。

僕の場合、報酬額によってクオリティが変わることはない。無報酬でも交通費をかけて取材に行ってインタビューして何日もかけて原稿を書くこともある。
でも、それってよく考えたらいくつかの点で間違いだったなと、思う。

1.自分の仕事に値付けをしていなかった

自分の仕事で10万円分の仕事のクオリティというか、レベルを自分自身が把握しているか?といわれるとけっこう悩む。
もちろん、経費がかかっている、かかっていないという話ではない。
10万円分の仕事というのはクライアントに「10万円払ってください」と言えるクオリティのこと。

まあ、僕自身の実力からいえばひとつの記事に10万円、とはとても言えなくて3万円くらいかもしれない。
でも、3万円と言ってクライアントが納得することが大切。また自分自身、3万円と言えることが大切。

あるファッションブランドの社長にインタビューを申し込んだら「1時間2万円の謝礼を払ってほしい」と言われたことがある。とてもそれだけの額は払えなくて実現しなかったが、それだけの価値とコストを意識しているということにプロ意識を感じた。
自分の仕事にはどれくらいの価格を付けられるか?それってとても大切なことだよね。

2.2000円の仕事を2000円のクオリティにしていた

Webの仕事はとにかく儲からない。2000円の報酬額なら2000円で書く、と考えがちなのは確かだ。
つまり、時給1000円とすれば、2000円の報酬額ならひとつの記事に2時間しかかけられないことになる。
そうすると交通費をかけて取材に行くということはできない。
ネットで簡単に調べて書くので精一杯。
書いたものは書きっぱなし。読み返しもなし。推敲なんてしてられない。
それでも、もっとギャラが良ければもっと良い記事が書ける、と思っている。

でも、そうして書いたものが自分の成果、自分のキャリアとなる。
そんなやっつけの記事を自分のキャリアにして良いのだろうか?
安いギャラだから取材に行けなかったと言い訳するのだろうか?
2000円では出来ないと断ることも大切だし、2000円でも10万円分の仕事をすることが大切。
もちろん、必要以上に経費をかけろということでもない。
どんな仕事でも自分の最高のクオリティの仕事をしないといけないということだ。

Webメディアで戦うのはやっぱり大変だ

WebライターがWebメディアで戦うというのは、Webメディアの長所や欠点を理解して、かつその中でWebライターとしてどれくらいのパフォーマンスを発揮できるか?ということにある。
Webメディアで戦うということは、やっぱり大変なことだと思う今日この頃なのだ。

大橋博之
フォークラス・メディア編集部【ライター・エディター・プランナー】『Webライター入門』(技術評論社)を監修。著書に『SF挿絵画家の時代』(本の雑誌社)、『心の流浪 挿絵画家・樺島勝一』(弦書房)などがある。 twitter@garamonmini
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