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Webライターが関係を壊さずに仕事を賢く断る4つの方法

大橋博之
仕事がもらえるのは嬉しいけれど、どうしても出来ない、やりたくない、ということもあるはず。4つのケースでベストな断り方を考えてみた。

■嬉しい悲鳴。だけどどうすればいいの?

Webライターは増えている、とはいえ力のあるWebライターは少ないのが実情。そのため仕事は力のあるWebライターに集中してしまうもの。

仕事がもらえるのは嬉しいけれど、どうしても出来ない、やりたくない、ということもあるはず。
だからといって仕事である以上「辞めます」とは簡単にはいかないものだ。
もう、関係を続けたくないクライアントなら「辞めます」と言っても平気だけど、関係を壊したくないクライアントもいる。それに噂というのは恐ろしいもので、失礼なWebライターだという評判が立って他のクライアントと関係が悪くなることだってある。
4つのケースでベストな断り方を考えてみた。

1.仕事の依頼が来たが忙しくて出来ない場合

仕事の依頼が来ても忙しくて出来ない、ということはある。
えてして仕事は重なるもので、先月ならぜんぜんヒマだったのに、どうして今月はこんなに沢山来るの?と哀しくなる時はある。

「出来ません」というのは簡単だけど、一度断ると次に声をかけてもらえないかもしれない。
事実、クライアント側に立つと断られたWebライターにその後の仕事は頼みづらい。
依頼のメールに返事を返さないでバックレルという方法もあるが、クライアントとしては返事がないのが一番、困る。

もし、そのクライアントと継続して仕事をしたいのなら、正直に「今は忙しいけれど、いつなら終わるのでそこまで待ってもらえないか」と聞くのが一番、ベスト。
「やりたいのだけれど、出来ない」をアピールするのが良い方法だ。

2.仕事の依頼があったその後に、もっといいギャラの仕事が来たので、最初の仕事を断りたい

自分の身体はひとつ。仕事ができる時間にも限りがある。だったら出来るだけ高額のギャラの仕事をしたいもの。

高額の仕事の依頼の次に安いギャラの仕事が来た場合は、「今は忙しくて」と言えるが、その順番が逆で、安い仕事の後に高額の案件が来たら、ちょっと困る。
でも、人間としては、どうしても高額の案件をやりたくなるのは仕方ないこと。
しかし、一度、受けた仕事を辞めるのはマナーとしてやってはいけない。
たとえ、高額の仕事であっても断ることも大切。それでも受けたいのなら無理してでも両方をやるのがベスト。
クライアントには笑顔で、でも裏では泣きながら頑張るのが良い方法だ。

3.仕事を受けたがどうしても書けなくなった

仕事を受けたとしても他の仕事がどうしても終わらないとか、資料がないとか、どうしても不可能ということはある。
ただし、一度、受けた仕事は最後までやって納品するのがマナー。
クライアントにはクライアントの都合がある。

でも、それでもムリという場合には、そのクライアントとは二度と仕事は出来ないという覚悟で断るべき。
正直に私には○○の理由でどうしても出来ません、と告白してギブアップするのがベスト。
自分の能力の限界を知るのも良い勉強だ。

4.二度と受けたくないクライアントから仕事の依頼が来た

ギャラが安いとか、対応がよくないなどの理由で二度と仕事をしたくないクライアントはいる。
だからと言って「そちらはギャラが安いから」とか「対応が悪いから」とクライアントに悪口を言って断るのはあまりよくない。

ここはあくまでも「受けたいのはやまやまだけど、今は忙しくて手が空かない。次の機会にぜひ」とやんわり断るのがベスト。
自分自身が大人になることも時には必要だ。

断る方法より、やり遂げる方法を考えた方が得

当たり前といえば当たり前のことばかりだが、忙しくてパニックで、頭の回転が良くない時は得てしてマナーを忘れてヒステリックな断り方をしてしまいがち。
星の数ほどあるWebメディアだから、ひとつくらいのクライアントと絶縁になってもどうということはないにしろ、悪い噂が立ってしまってはソン。それに人とのつながりは大切にしておいた方がいい。

僕の場合、仕事を断ったことは、記憶にない。
とあるプロジェクトが途中でストップしてしまったため、結果的にその仕事がなくなったということはあるけれど。

あっ、連載でどうしても出来なくてアナを開けてしまったことが一度あった。気分はぜんぜん良くなかった。その後はムリしてでも納品するようにした。
やっぱり、一度断ると次の仕事はない、という気持ちの方が強い。
締め切りを遅らせてもらいつつ、泣きながら終わらせるのがつね。
断るより、やり遂げる方法を考えた方が得策だろう。

大橋博之
フォークラス・メディア編集部【ライター・エディター・プランナー】『Webライター入門』(技術評論社)を監修。著書に『SF挿絵画家の時代』(本の雑誌社)、『心の流浪 挿絵画家・樺島勝一』(弦書房)などがある。 twitter@garamonmini
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